2008-01-05
あけましておめでとうございます。
ここ数年は、すっかり日本で過ごすようになった年末年始。これも齢のせいかしら…などと思ったり。そんなせいもあり、普段あまり見ないテレビですが、先日西アフリカのドゴン族を取材している番組を見ました。その中で、
・みんなに挨拶をする
・なんびとたりとも争いをしてはいけない
・先祖を大事にする
というドゴン族の三つの掟というものが紹介されておりました。一見平易なことだし、日々実践しているつもりでも、実のところどうだろう…と自問自答してみました。そんなわけで、今年はそんなドゴンの掟を改めて意識してみようかと思います(単純)。
こんなわたくしではございますが、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
2008-01-08
毎年初釜に行った際いただく「花びら餅」について。京都の宮中や神社ではるか昔から正月料理の一品としてとして作られていた「菱はなびら」に由来するお菓子ですが、ちょっと不思議な味がするんです。何度いただいても新鮮に感じる味と舌ざわりのある「花びら餅」、口あたりのよい柔らかいお餅が味噌餡とごぼうをくるんだものなのですが、この味噌餡とごぼうとのマリアージュ、なかなか不思議なハーモニーを奏でます。コクのある味噌餡とお濃茶とは、好相性ですが、そこにごぼうというアクセントが加わると、なんともいえない味を醸し出します。ごぼうのえぐみも感じず、しいていえばかすかに感じるのはごぼうの繊維質の舌触り。こんな個性的な和菓子もお茶をしていなければきっと食べることもなかったであろうし、なかなか自分では想像できないこの「マリアージュ」、後学に役立てたいと思います。
(写真)盃「三嶋」 作:永楽善五郎
2008-01-10
2008/1
ワインと、ワインにあう肴を提供してくれる<のみ山>さんで、Poupille 2003(Cotes de Castillon)をいただきました。
早朝から所用で外出していた日の夕べ、どーしても「泡もの」を飲みたくなり、ちょいと一杯のつもりで飲んで~なノリで立ち寄ったはずが、グラスのシャンパン→Poupille 2003→再びグラスのシャンパンという経路を辿り、すっかりいい気分になったのは日付変更時刻少し手前。カウンターでたまたまご一緒させていただいたご夫婦がこれまた素敵なお二人で、楽しい話に美味しい食事を大満喫。
店主さんのおすすめのもと頂いたこのPoupille 2003、コート・ド・カスティヨンのもので、ボルドー地域サンテミリオンの隣のエリアだそうです。今回は熟成期間が長いものではありませんでしたが、開けて時間が経ってくるとしっとりとしてきて、どっしりとはしていませんが香りを十分楽しめる一本でした。満足。
2008-01-16
大相撲初場所が始まり楽しい毎日。是非は別としてやはりヒールなドルジがいると盛り上がるのね。
昨日、タマリ席(通称砂かぶり)に芸者さんが観戦しているのをで発見。「風情あるなぁ~素敵…」と思っていたら、今日のスポーツ新聞にその芸者さんが掲載されていたのです。それも、朝青龍、横審(横綱審議委員会)の内館委員、そしてその芸者さんの3ショット
。掲載記事の趣旨とはずれていますが、どーもツボに入ってしまったこの写真。ご興味ある方は下記アドレスご参照です。
http://www.nikkansports.com/sports/sumo/p-sp-tp3-20080116-307711.html
2008-01-18
靴や鞄、洋服やカーテンなど、日頃何かとお直しをしていることが多いんですが、先日台所で半月盆を落としてしまい、ヒビとカケを入れてしまいました。
お直ししてくれる先を探したところ、インターネットで出てくる情報は石川県や福井県ばかり。当然か…。郵送で対応してくれるところもあるようですが、やはり持ち込んで「ココがこうで…」と説明したいな、と思い断念。
そんな折、以前に立ち寄ったことのある神楽坂の<山下漆器店>でお直ししていただけることが判明。他にも日本橋の某店なども確認しましたが、「お任せしたいな…」とアナログ的に感じたのがこちらの山下漆器店。そのお店から、産地へと送られるため、直接職人さんに相談できたわけではありませんが、こちらのお店屋さんなら「きちんと伝えてくれそう」となんとなく感じたため。そういうちょっとした会話でもなんか感じることってあるんだなーと思ったのでした。
直ってくるのが楽しみ。
2008-01-18
台東区・根岸<笹乃雪>に行ってきました。
このお店、江戸は元禄時代、宮様のお供としてやってきた玉屋忠兵衛という人が、京から江戸に来て、初めて「絹ごし豆富」を作ったのが始まりとされる豆腐料理の専門店。ちなみに「豆腐」を「豆富」と記し始めたのはこちらの9代目当主だとか。
お豆腐の白和えから始まり、あんあけ豆富や野菜と海老などを湯葉で巻いた豆乳煮物椀など、まさに豆腐づくし。どれもやさしい味で、美味しいのですが、たまたまだったのか(?)微妙に少しぬるめなものもあったりして…。しかしながら、これだけたくさんのお豆腐料理をいただけるのは、嬉しいかぎり。
2008-01-20
先日、初場所、両国国技館。この日も「満員御礼」。ドルジ人気なのか(?)、すごい盛況ぶり。
頭の中がそれだけに集中できて、やはりライブ観戦はいいもので。なんでお相撲さんたちはあんなに身体を、まわしを「ぺしぺしっ」とするんでしょうね。結構その音が響くんだよね。
前に座っていた、大相撲観戦歴50、60年と思しき旦那衆たち。星取表に何やら取組が終わると赤ペンで書き込んでます。何を書いてるのかなぁ?と思っていたら、今度は「呼出(=東~誰それ、西~誰それって呼び上げる人のコト)」や「行司(=土俵で勝敗を判定する人)」について、あれこれ一家言あるようで、語っております。こんなツウな人たちと観戦したら、さらに面白いんだろうなぁ、などと思った次第。
しかしながら、今場所の大関陣たちは、なんとも頼りなく…。千代大海の右腕もとても痛々しい。後半戦盛り上がっていくことを祈ったり。
2008-01-21
ここ数日、やや野菜不足だったため、ほうれん草1ワをそのままソテーにしてパクつきました。にんにく、鷹の爪、ベーコン、ドライバジル、白ワインでさっと炒めるだけのスーパー簡単メニュー。
供は、トマトと鱈のスパゲッティーニ。フレッシュトマトと魚介の組み合わせは本当に好相性。
2008-01-23
ほうれん草のソテーに続き、スピード簡単メニュー。副菜の定番、切り干し大根のいため煮。
大根を細く切り、天日をあびて乾燥させた切り干し大根、太陽を浴びることで、たんぱく質や糖質、カルシウムをグーンとアップさせるという優れもの。栄養もあり保存もできて、一石二鳥。
食材棚にいくつもの切り干し大根の袋が…。予備があることを忘れてつい買ってしまうんだな。一年中出回っていますが、今の寒~い時期の冷たい風にさらされた一層美味しい新モノが春先に出てくる前に、つい買い込んでたまっている古切り干し大根を使わなくっちゃ。
2008-01-25
夕食が遅くなるときは、丼ものなどおかずと主食が一緒のものを作ることが多いです。その方が洗いもの少なくなることもあったりで
。
ただ、深夜にこんながっつり食べていいのか…という疑問も残りますが、その部分は置いといて、先日の深夜の夕食は、とり丼。鶏を小麦粉で覆ってから焼き目をつけて、しょうゆベースの少し甘めのたれで照りつけます。好みで七味もしくは山椒を一ふり、二ふり。二人で鶏もも肉2枚。その他副菜&味噌汁。ついつい食べ過ぎてしまうんだな、これが。
2008-01-27
自宅ではちょっとおろせないぶり。いづれは、ぶりがおろせるぐらい広い台所がほしい
。あ、もちろん腕も。
料理の稽古先でぶりのアラをいただきました。有難いばかり。こんな新鮮なぶりアラを手にすることもなかなかないので、早速ぶり大根をたきました。ぶりの旨みとだしがぎゅぅっとしみ込んだ大根は白飯がすすみます。
お刺身でいただくぶりも美味しいですが、どちらかといえば焼き物、揚げ物、煮物といった、加熱料理のが断然好きです。寒い冬もあと1ヶ月、ぶり三昧とでもいこうかな。ぶり釣りもしてみたい…。
供の、もやしの和だしいため煮。
同じく、小松菜のごまあえ。
2008-01-30
先ほど、ニュースで「フリーガン」という廃棄されたものを回収し、再利用する人々が紹介されていました。エコの一つの考え方なのかな。通常普通にお仕事をされている方々が、定期的にNYの街中のゴミ箱から回収した食材などを日々の食卓で活用しているようです。「作りすぎて、余ってしまったものを捨てる」というサイクルは見直すべきと思うのですが、ゴミ箱に一度入ってしまったもの…となると衛生的に大丈夫なのだろうか…と気になってしまいます。
と、なるべくそういったことがないよう、「ありもので美味しいもの~」を心がけてはいます。そんな今宵のありものごはんは「親子丼」。
材料は卵に鶏肉に玉ねぎといった我が家の冷蔵庫の常連たち。親子鍋で半熟に煮込み、ごはんの上にのぜれば出来上がり。出来立てのほかほかは格別です。
供は、トマトのわさび和え、など。
2008-02-01
今日は、完成品ではなく、仕込品。作り置きしているトマトベース。
材料は、ホールトマト1.2kgのほか、たまねぎ、にんじん、セロリ、ローリエ、バジル、白ワイン、エキストラヴァージンオリーブオイル、そして塩、胡椒。
材料をじっくり炒めて、煮立ってから1時間ほど煮込み、バーミックスで「ガガガー」とすれば出来上がり。
(煮込み途中のお鍋)
パスタ、リゾット、はたまたお肉やお魚料理にも、なんにでも使ってます。
2008-02-02
2008-02-04
お茶の稽古では、お茶を点てるだけではなく、炭をつぐ稽古もあります。炉の中に、ながれている炭のゆらゆらとした灯火は、見ていて本当に飽きないものです。それになんといっても炭から感じられるやわらかい暖かさは、なんともいえない心地よさ。とそんなことをぼ~と考えながらやっていると、間違えてしまうんですがね。
先日、「後炭(茶事の中の前座ともいえる懐石料理をいただいた後、薄茶、濃茶と二種類のお抹茶をいただくんですが、その薄茶と濃茶の間に、炭をつぐ点前のこと)」稽古のあと、大事なお友達でもあり、尊敬するお師匠さんのお誕生日パーティのため、暖炉のあるBar Valleyに立ち寄りました。とても寒い日だったせいもあり、思わず暖炉の灯りに張りついちゃいました。炎が漂うさま、これまたずっと見ていたくなります。
最近は、隠居のような生活ですが、寒い冬に、炭の灯火そして暖炉の灯りを大満喫した一日でした。
立春を迎えた今日ですが、今年はいつになく寒い冬ですね。春が到着する前に、残りの冬をじっくり味わっていこうと思います。
Bar Valleyは、洒落た山荘のような、そんな佇まい。シャンパンも豊富です。暖炉とシャンパンのマリアージュ。その日によって変わる「フルーツシャンパン」もおすすめです。
2008-02-05
よく食べるトマトベースは、魚介を使ったものやバジルをふんだんに使った、南イタリア系のテイストが多いのですが、今日は気分を変えてアマトリチャーナにしてみました。
ローマのあるラツィオ州の東に位置するリエティ県のアマトリーチェという町が名前の由来。当地ではブカティーニという中が空洞になっている少し太めのパスタでいただくことが多いようですが、我が家では常備しているスパゲッティーニで作りました。
普段の供はスプマンテや白ワインですが、今回はたまねぎのほの甘さに、赤ワインが合ったようです。
(Rucola selvatico/ワイルドルッコラ)
(Seriola al balsamico e tuorlo con rucola selvatico/鰤のバルサミコソテー ワイルドルッコラ添え )
2008-02-06
冷蔵庫に残っていた冬野菜、大根と長ねぎを使いたい…。そしてチルド室には鰤。ということでぶり大根その2。
大根とねぎは素揚げ、醤油と酒にしばし漬けた鰤に粉をはたいてこちらも揚げる。揚げたてに出汁ベースの少し濃い目のあんをかけ、七味を少しふりかければ出来上がり。
長ねぎもそろそろ終わり。これからは、分葱が美味しくなる時期ですね~。
2008-02-07
色取りも美しく、ビタミンも豊富な「菜の花」、最近よく食べています。和の出汁や酢の風味とも合いますし、オリーブオイルなどとも相性抜群。中華系の鶏がらスープとからめても美味しい。菜の花というと春をイメージするところですが、今の寒い時期から食べ頃です。
(菜の花の辛子和え)
2008-02-08
菜の花続き。菜の花とエリンギのスパゲッティーニ。菜の花も含め小松菜など、アブラナ科の食材は、オリーブオイルと本当によく合いますね~。
2008-02-13
一日一万歩をしたくなったこの冬。一万歩=約100分とのこと。ひぇぇ
。
毎日は無理でも、出来る日にはがんばろうと思い、先日挑戦。ただ…やはり何かお楽しみがないとがんばれない。ここ最近ずっと「シュークリーム食べたい熱」が盛り上がっていたので、東京・駒沢通りの五本木交差点にほど近い<SOURIRE>目掛けて、徒歩徒歩。
ちょこちょこわき見しながらの往復約2時間。おそらく1万歩に到達したハズ。お目当てのシュークリームは、カスタードと生クリームのハーフ&ハーフ。生地はパリっとしすぎず、そしてやわらかすぎず、という私の好み。
お店の名前「SOURIRE」は、「ほほえみ」という意味とのこと。まさに食べた瞬間顔がほころびましたよ、とオーナーシェフ岡村尚之氏にお伝えしたいところ。この岡村氏、フランス・パリでの経験のほか、銀座<ロオジエ>のシェフパティシエとしてもご活躍だったとのこと(ショップカードより)。
これといって、何かがあるエリアではありませんが、お近くにお越しの際はぜひお試しを。
写真上は「シューアラクレーム」、下は「マルジョレーヌ」。
<SOURIRE>
住所:東京都目黒区五本木2-40-8/TEL:03-3715-5470
営業時間:午前10時~午後8時30分(水曜日定休)
***
スイーツつながりで。
友人情報から得た「ヤマザキのロールちゃんというロールケーキシリーズ」。味というよりも、パッケージの脱力感に惹かれ、先週から方々を探しまわってみつけたロールちゃんたち。昔からキャラクターものなど、一切興味がわかなかった少女時代。キティちゃんもききららも(古い…)。以前、仕事でキャラクタービジネスに携わっていた頃も、全く興味がわかなかった記憶あり。そんな私ですが、どうもこのやる気のないロールちゃんの顔に惹かれた始末。要はジャケ買いといったところ。「シロールちゃん(普通のクリーム味)」、「クロールちゃん(チョコ味)」のほか、桜バージョンや苺ちゃんもいらっしゃる。先週からの捜索で3人の捕獲に成功。どうみてもうさぎにしか見えないですが、本人曰く「うさぎじゃないよ、耳の長い生き物です」と自己紹介なんかも、パッケージの裏でしてくれています。同じく「暑いの苦手、溶けちゃうよ」という親切なメッセージもあり、スーパーやコンビニのパンコーナーではなく、サンドイッチやヨーグルトなど冷蔵スペースに彼らはストンと座っている模様です。
2008-02-14
少し前になりますが、先日持ち寄りパーティということで、持参した信太ずしと菜の花ちらしずし。都内のとある高層マンション
の一室という空間に、お重詰めというのはどうもアンマッチだったかも…という感も否めませんが(汗)、冷めても美味しい酢飯系はお土産に大変便利なのよね。またどこかに持っていきたいと思ったり。お声がけお待ちしておりま~す(なんて
)。
”恋しくば 尋ね来てみよ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉”
この和歌、ご存知の方も多いと思いますが、安倍保名(あべのやすな)という男と葛の葉という姫(本当は白狐)の悲恋話…。狩人に追われている白狐を助け、その際怪我を負った安倍保名。白狐が化身した葛の葉という姫は安倍保名を介抱。二人は惹かれあい結ばれ、子(後の安倍清明)をさずかり、幸せな生活をするも、真の姿を知られてしまった白狐はこの和歌を残して、信太の森(現在の大阪府和泉市)に消えてしまう…そんな逸話から油揚げを使ったこのおすし、「信太ずし」とも呼ばれるんですね。「葛の葉」などの名で歌舞伎や浄瑠璃でも演じられるこの伝説伝承、今度は自前の信太ずし持って、最近ご無沙汰の観劇とでも行きたいトコロ。ちなみに、大阪では「信太丼」なるものもあるとか。
2008-02-15
昨日、渋谷の東急東横店をハチ公口から突っ切ろうとしたら、黒だかり。「何、何?」と思いきや、チョコレート屋さんが大挙していて、そこから発生している行列だったのね。そう、昨日はヴァレン タインデー。ローマ帝国時代のキリスト教司祭Valentinusの殉教の日が始まりで…などと以前にイタリア語の先生に教えてもらったな。
小学校1年生のとき、運動できて、頭も良くて…というありがちなクラスのモテ男に女の子数人でチョコレートを渡しに行ったのが最初の記憶。みんなで渡しに行ったのに、その現場をクラスのモテない男の子が偶然見ていて、翌日学校行ったら、なぜだかそのモテる男の子と私の相合傘が黒板に書いてあって、「なんでだよー
」と詰め寄ったような。あー、おそろしく懐かしい。
こんなことを思い出しながら、人ごみをすり抜け、とらやさんへ。この「酒饅頭」、糯米と麹を使ったものだそうで、それゆえとてもコクのある香りを味わえます。販売期間は10~3月ですが、やはりこの厳寒期にいただくのがなお良し。売っているのはとらや・東京/赤坂店、銀座店、京都/一条店・四条店。今回は事前に注文をして、渋谷の東横店でピックアップ。
蒸し器で10~15分ほど蒸し上げたほくほくのお饅頭、美味しいです。写真だと湯気でないのよねぇ。
2008-02-16
ブルーベリー?
?チョコレート?
?と思うようなほの甘い香りに驚いた一口目。しっかりしているけど、主張しすぎない。先日、友人が持ってきてくれた「L'Aventure Estate Cuvee 2005」。カリフォルニアの赤ワインだそうデス。
前菜の伊勢エビ(和歌山産)のお刺身と菜の花の辛子和えでいただいた「LOUIS ROEDERER CRISTAL 2000」も友人のお土産。こちらも言わずもがな美味しく頂戴いたしましたが、その後に用意をしていた鶏葱団子鍋とこのラヴェンチュールがベストマッチ。さすがのセレクションに賛嘆
。
そんな美味しい二本に囲まれた夕べ。友人に感謝。
(写真はおがくずまみれの伊勢えびちゃん、暴れます)
2008-02-18
近所の八百屋さんで「うるい」という山菜を見つけました。あまりに緑色がきれいだったので、思わず購入。山菜なら、ひとまず天ぷらかな、ということで揚げてみたところ、葉の部分はほんのりとしているけど、主張したほろ苦さがあり、白い部分は一見ねぎのようですが、ねぎのにゅるりとした食感をなくしたような淡白な味。春の味覚続々到来ですね~。
2008-02-24
蹲の水が手にしびれなくなったなぁと思った先日、お茶の稽古でいただいた生菓子は「早わらび」という銘のあんこの入ったお饅頭。皮にわらびが描かれています。春だなぁ…と思ったら、昨日は春一番。季節の移りかわりっていいもんだ。
稽古では写真はもちろん撮れないの。実物は鶴屋八幡さんのサイトでご覧になれます。
2008-02-26
最近、歩くよう意識しています。っておばあちゃんみたいな決意表明ですが(笑)。
以前は、歩くよりも手っ取り早い、なんでもかんでも右手を上げてタクシーのお世話になっていた生活。学生時代は出席が厳しい授業にはかけ乗り構内の教室前まで入ってもらったことも…。社会人になってからは職場へ、クリーニング屋さんへ、スーパーへと、大変お世話になったタクシーです
。
とお恥ずかしい怠惰な過去ですが、一方相方さんは歩くのが好き。ワタクシと正反対で、お出かけの際必ずと言っていいほど意見が分かれるのが移動手段…。続けていたジムでのヨガや運動をやめて2年ほど。昨年夏からジョギングを始めるも、冬は寒くてねぇ…走っても汗出ないし…ってことで冬の到来とともに挫折(凹)。そんな折、先日東洋医学にも詳しく、健康に関する出版も多くされている医師・石原結賓氏に「運動を再開しなさい!」とご指示も受け、ジム通いを再開。平日はすいてていいや。ついでに週末は相方さんに賛同し「歩く」ようにしたワケです。って、本題までが長過ぎなこの件。
そんなわけで先週は、黄砂?と見紛うほどすごい空模様でしたが、約8km歩きましたー。目的地は世田谷区・北沢<Le Pommier>。ちょっと歩くには遠い…と一度はひよった私ですが、相方さんにわんこデザインのエクレアの写真を見せられ、釣られました。
「Eclair chien」ナッツのクリームのエクレア
「Fraisier」ショートケーキ
どちらも、コクのあるかなりしっかりとした甘みが特徴。「Eclair chien」は、エクレアの生地の中側に直径1.5cmほどの状態でナッツクリームがたっぷりと詰まっています。大きな一口でパクリではなく、おちょぼ口気味でいただくほうが、じっくりと味わえます。「Fraisier」はケーキの幅と同じ大きさの苺がゴロンと入っており、食べごたえも抜群。苺に風味をつけているのかな?とてもジューシーで甘いです。スプーンではなく小さめのフォークで丁寧に切りながらいただくと、ケーキがパタンと倒れずいい模様。あまりにも風が冷たかったせいもありホクホクのカフェオレを入れていただきましたが、こちらのケーキにはコーヒーや紅茶のストレートなどの方が相性が良いようです。その他焼き菓子やチョコレートなども売っていて、eat inスペースもあります。
2008-02-27
この前、稽古先で食したカワハギの「遠江(とおとうみ)」。身体を覆っているかたい皮と身の間にある薄い皮の部分、これが美味しい。身もさることながら、薄皮も肝も…食べ尽くせるカワハギ。「身と皮、つまり身皮(みかわ=三河)のとなり=遠江」という所以の命名だとか。地図で「遠江」を確認。これに限ったこともなく、料理名や食材の「言われ」って、面白いなぁとつくづく思った次第。カワハギの口元って、色っぽい。
持ち帰りにいただいたカワハギの頭・中骨と、前日から水に漬けておいた昆布だしで、「出汁」を取り。さて、何作ろう?とぶつぶつ思いながら、まずは、基本の味噌汁。海の香りが鼻腔を通る。かつお昆布だしとは違った淡白な旨み。合わせたごはんは、彼方、平安時代にも記録の残る「油飯(アブライヒ)」。日本にごま油が渡り、食されていたとされるものですが、これに生姜と醤油などの調味料をプラス。
カワハギ&昆布の出汁に、サフランを加えたスープストックで、あさりのリゾットに。カワハギの頭と中骨の身も残さず入れます。おでこのあたりは結構肉付きがいいのね。鶏手羽スープストックより、あっさりとしているが、しっかりと風味のきいた仕上がりに。謙虚な頑固者とかそんな感じ。
最後は、カワハギ&昆布の出汁に、帆立の貝柱を一晩漬けて、「カワハギ&昆布&貝柱の出汁(長っ)」を使った、和風あんかけごはん。具材は冷蔵庫にあった野菜たち。
真鯛やいなだの出汁もいいけれど、カワハギの出汁に開眼したここ数日…。
2008-03-03
無性に生ハム、イベリコ豚の生ハムが食べたくて仕方なかったここ数日。だったらどんぐりでばっちり太った「JAMON IBERICO BELLOTA」をと思いましたが、やっぱり高い…。bellota party~
なんてほど遠い…。
穀物飼料で育てられた子豚時代から、放牧&どんぐりの道へと選ばれた彼らは毎日12km歩いて、8kgのどんぐりを食べるそう。それだけ運動して育った後ろ足。いつか一本買って、感謝をして、そぎながらいただきたい。
そんな折、スーパーで目に入ったのが豚ばらの固まり肉。こちらは白豚。結局生ハムから豚の角煮に落ち着いた週末。3時間ほど蒸して、1時間弱ことこと煮て、出来上がり。
蒸してる間、たけのこの皮の、とうもろこしにも似たような甘~い香りが漂います。たけのこの皮は、酢飯ものなどで使ったものを洗って乾かして再利用。
今日はお雛さんですね。やっぱりちらしずしかなぁ~。
2008-03-05
「HYBLON olio extravergine di oliva」。シチリアのカッサロという小さい村でつくられているエクストラヴァージンオリーブオイル。無農薬、無化学肥料で栽培され、完熟する前に手摘みされたオリーブを使ったもの。パンチのきいた青いヤツといったところでしょうか。HYBLON、バゲット、ワインで至福な時間の到来です。香り高く、がっつり果実味あふれるこのオイル、様々な料理と調和しますが、お試しの際は、まずはそのまま食すべし、といった感想です。以前ご紹介したGRACOよりも、さらに辛みとコクをプラスオンといったところ。
2008-03-12
上あごより、下あごが突出している魚、さより(細魚)。美味しい時期になりました。いつもお世話になっている<祝繁>@築地市場さんで常磐ものを調達。青銀色に耀くボディに、鋭角な顔つき。そんな美形さんなのに、お腹を開けてみると、中は真っ黒なんですよね、この魚。内臓を覆っている膜がどす黒い。きれいな顔してて、腹黒いのねぇ、となんだかいつも可笑しくなってしまいます。
シンプルに刺身醤油か、または味噌だれか、など迷ったあげく、青いフレッシュな香り漂うオリーブオイルHYBLONと年に一回蔵出しされる風味高い玄藩蔵の刺身醤油を合わせたつけだれでいただくことに。さよりの身には少量のHYBLONを糊がわりにし、薬味がわりにドライバジルを少々まとわせました。
淡白だけど魚の香りがしっかりするさより、おすすめです。
余談ですが…。今、googleで「馳走」と検索すると1番目にヒットするようです。「だからナニ?」という話なんですが、そういうSEO対策(?)などまったくゼロですが、google検索ロボットの検索基準がどうなっているのか、非常にフシギ
。
2008-03-13
くどいですねよねぇ、今日もさより
。冷蔵庫にあった根みつばと薄めにそいださよりを和えて、白ごまを煎って、擂ったゴマダレがけに。根みつばって生でも熱を入れても、ほろ苦い風味がなんともいえない美味しい野菜ですよね。
2008-03-19
先日のお茶の稽古は、茶人としての味覚修練とされる、七事式の一つ「茶カブキ之式」。点茶役一人、執筆者一人そして客たちで行われるもの。流れとしては、客たちは、最初に「試み茶」として、点茶役の方に点てられた茶銘の明示された濃茶二服をいただき、その後に「本茶」として、同じく点茶役の方に点てられた茶銘を明示されない濃茶三服をいただき、それぞれの茶銘を当てるというもの。客たちの回答内容は執筆者の方により、その場の文台で奉書に筆にて記されていきます。要はお茶のブラインドテイスティングといったところでしょうか。本茶は最初に試み茶でいただいた二種ともう一種別のものも加わるから、五感を集中させて吟味するも、結構ややこしい。
以前に初めて稽古したときは、ビギナーズラックということで3種当たったわけですが、今回はしょぼん…、外しました
。一つ間違えると少なくとも自動的に二つは間違えることになるのも手痛いわけです。
「当たった!外れた!」などと、お茶の稽古ではこんなわくわく楽しめる内容もあったりで、多種多様な稽古をやらせていただける先生や環境にいつもいつも感謝するばかり。
2008-03-20
さくら間近な春の頃、雨、よく降りますよね。こんな雨降りな日は台所でゴソゴソゴソゴソ。今日は新物の切り干し大根を使ったはりはり漬やトマトベースを作りながら、マヨコーンパンを焼きました。いたって普通のパンですが焼きたてはとにかく格別
。BGMはカルメン・ハバネラ。TVは大相撲春場所の音声無し。雨の音も結構心地よいのね。
大相撲春場所、おもしろくなってきました。そうそう、今場所の高見盛は、塩をふる前のパフォーマンスで両足をぐしぐし踏み込む動きが加わって、両手両足大忙し。一興の価値ありデス。
2008-03-25
スープで使ったコーンがたくさん残っており、ここ数日マヨコーンパンをよく焼いてます。ようやくコーンも底を尽きました。すこしご無沙汰だった調理パン、一度にだいたい12個焼くんですが、それらの半分は、アツッアツッと言いながら台所で立ち食いしてしまいます。12個焼いても二日持たない…
。焼きたてパンの香りは 魔性の香り
。
2008-03-31
2008-04-01
いしもちに粉をはたいて揚げたものを清汁にぽとん
。添えものは冷蔵庫のありもので。木の芽、青柚子あたりがあればなおよかったのですが…
。これからの季節、お清ましには、アイナメなんかもいいですね。
2008-04-03
近所でポニーが散歩をしているのを見かけます。最初こそ驚きましたが、テラスのあるレストランでは「ポニーOK」の張り紙、このあたりではよく知られたポニーちゃんのようです。そのポニー、最近これまた近所のお豆腐屋さんで、散歩の途中に(?)、朝何かしらをもしゃっもしゃっと食べて?飲んで?いるようです。おからでもいただいているのでしょうか…。相方さんがかなりの頻度で見かけているようで、今度は私も実際に「朝のポニー in お豆腐屋さん」に会ってこようと思います。ちなみに、ポニーって身近なペットなのでしょうか???皆さんの近くでもポニーを見かけることはありますか~?
?
2008-04-09
スペインの家庭料理「sopa de ajo(ソパ・デ・アホ)」、にんにくスープを作ってみました。にんにく風味のパンと卵の入ったボリュームスープ。イタリア・フィレンツェにもかたくなってしまったパンを美味しくいただくためのメニュー「リボリータ」というパンスープがありますが、こちらもコンセプトは同じ。多めの二人分で今回は約4カップ(800cc)の鶏でとったスープストックに対し、にんにくを4かけと控えめにしましたが、にんにく星人の我が家では、次回はもう少し多めににんにくを入れることに決定。
同じく、ちょっと変わったネーミング、スペインの泡酒CAVA。「1+1=3」という名前のこのカヴァ、2つの栽培農家が手を組んで作ったもの。開けたてはフルーツのような香り、すっきり気軽にぐいぐい飲める1本です。お店によって違いはあると思いますが、今回は1880円とリーズナブルなお値段で入手
。ただグラスに注いで上がり立つ泡の景色はあまり満喫できないかな~。
ブロッコリーのオレキエッテ。
2008-04-14
「ダンボールが水にぬれて、ちぎれたときの ような香り」。
先日、近所のワイン屋さんに、以前に購入したワインのコルクの様子がおかしかったので質問に行った際に言われたことば。要はコルクが腐っているときは、独特な「ダンボールが水にぬれて、ちぎれたときのような香り」がするので、これはコルクを作るときに生じた汚れ、傷ではなかろうか、とのころ。へぇ、そうなんだと納得。確かにワインは既に飲み干してますし、味もとくに不快感もなく、なんら問題ないのですが、妙にツボに入ってしまったこの件。時々思うのですが、ソムリエさんたちが教えてくれるワインの説明で、想像できるものと、全く想像できないものがあります。今回の件もそう。「ぬれたダンボールのちぎれた香り」たるもの、嗅いだことないです。もう少し前の話、とある赤ワイン(どこのワインだか憶えていませんが)のことを「みたらし団子のような味」といわれて、みたらし団子は好きですが、みたらし団子味の赤ワインは想像できませんでした
。
そんなやりとりも楽しみの一つのワイン。酸味がよく感じられるものは普段あまり好まないのですが、「青背の鮮魚と柑橘」をキーワードに相談して、おすすめされたのが「JOSMEYER」のリースリング(2002)。JOSMEYERではゲブルツ・トラミネールを好んでいましたが、おすすめに従ってリースリングを飲んでみたところ、開眼。なんだろう、さわやかな香りが口に充満します。素人ゆえ、どうも一度気に入ったものばかり手が伸びてしまいがちですが、合わせる料理によって、感じる味がこうも変わるとは…。ソムリエさんに感謝だなぁ。口の中での化学変化(?)、詳細に知りたいものです。JOSMEYER、ラベルのデザインも結構好み。
2008-04-16
(器 銘:葉(黄伊羅保) 自分作)
椀物のすい口や親子丼などで見かけるみつば。目立たないけどいないと完成しない…みたいな。野菜の小日向文世といったところでしょうか(結構好き)。栽培方法によって、切りみつば、青みつば、根みつばといった種類がありますが、この時期よく出回る根みつばはお浸しにしてよく食べます。ほの苦い香り、味とシャキシャキとした食感は白いごはんがすすみます。通常葉物の野菜は葉の方が茎よりやわらかく、火を入れる時は茎から入れたりしますが、根みつばは逆。葉の方がしっかりしているので、葉から入れます。作るときは多めに作って冷蔵庫。お弁当のおかずにも入れています。
時々茎の内側がクタリとしているものも…。根元に近い白い部分がくたびれておらず、葉に鮮度感のあるものをお求めを~
。
2008-04-21
この時期、我が家ではかなりの頻度で食卓に上がる山うど。酢の物、揚げ物、汁物と様々な調理法でいただける万能さん。先日は山うどのきんぴらに。ほの甘く、ほの苦い山うど、春の味覚ですね~。
2008-05-10
先日、友人の計らいで久しぶりに宮内庁楽部・楽師による雅楽を聞く機会をいただきました。太鼓や鼓の音もさることながら、笙の音色は-ふひぃ~ん、きゅぅ~うぅぅ…と書くとどんな音なんだ?という感じですが、それは私の表現力が乏しいわけで-字面では上手く表現できないのですが、不思議なほどに心地よく。毎度のことながら遠いところへいざなってくれます。まわりでコックリ、コックリとし始める姿も…。笙のCDでも買おうかな。
写真を撮りそびれました。こんな感じの様相です。
2008-05-11
たまには、食べ物以外の記録もしてみたり。
先日、QUEEN、もといQueenトリビュートバンドGueenのライブに初潜入。これまた友人の計らいで得たこの機会に感謝。今回のコンセプトは70年代ということで、耳に馴染んでいない曲もありましたが、彼らの愉快なパフォーマンスも手伝って大満喫。やや年齢層高めなShibuya O-Eastは大盛り上がりでした~。
GUEEN HP http://www.gueen.com
2008-05-15
曇り空の中大相撲五月場所へ。知人のご好意に甘える日々…感謝感謝。
肌寒いなぁと思いつつもビールを片手に観戦。今場所角番の大関琴欧州の連勝など、大関陣の活躍は一層大相撲を盛り上げてくれる気がします。だって優勝争いがいつも横綱同士じゃつまんないもんね(主観)。個人的には大関琴光喜を応援しています。
今回は、外国の方とともに観戦。彼女の日常はすっかり日本人風なのですが、国技館の売店コーナーにならんでいる相撲関連グッズを見るやいなや、相当お気に召した模様。個人的には毎回「こういうグッズって、誰が買うのかなぁ・・・」と思うこともありますが、多くの外国の方も観戦する両国国技館。きっと売れてるんだ、と確信。
平日はそれほど混んでもなく。どうも若い人には人気の低い相撲のようですが、力士のクセとかに注目したり、なかなか見所満載で面白いですよ~。
2008-05-15
かねてから気になっていた<魚三酒場>@門前仲町に立ち寄り。魚料理を中心に、揚げ物や冷奴など居酒屋定番メニューが目白押し。門前仲町の交差点からほど近く。永代通り沿いにあります。「お値段は相当安い!」という印象が感想の9割を占めました。このお店、制限時間が1時間30分と決まっていて、席があいていても延長はできない模様。しかしながら6時半過ぎに着いた時点で、ほぼ満席。「ボクはここの常連だから・・・」と色々と教えてくださった紳士もいたり、なかなかの人気店のようです。
2008-05-20
サマージャンボが売り出されたそうですが。そうではなく、石です。
先日、紀尾井町のジュエリー屋さんの作品会らしきものに久しぶりに足を運んだときのこと。普段使っているもののメンテナンスも兼ねて行ったんですが、着いたら入り口の向こう側にはガードマン含めたくさんの人が居るのに「CLOSE」の文字。最初こそ、あれぇ?と思いましたが、無事開けていただき入れることに。そこでお見かけしたのが長方形の厚みのあるダイヤモンド。そのお値段315,000,000yen(tax込)。最初こそあまりに透き通っているのでクリスタル?とか思ったりもしてしまったほど。その類を見ない透明感と大きさにその値がついたそうで…。思わず一、十、百…と数えてしまった。とほほ。
目の保養はそのくらいにしといて、至って現実的なキュートな指輪に遭遇。1996年発表の「natura」シリーズ、波間を泳ぐお魚さんのデザイン、目はルビーの赤い瞳(写真は無いの…)。さんざん悩んだ挙句、結局ふん切りがつかず(涙)。今頃、ローマに帰ってしまっているかな…。
そんなうんうん悩んでいるときにいただいたのが、<HENRI CHARPENTIER>のほのかにチーズ風味が香るクリームベースのケーキ。Ferrari Spumante Brutとともにいただいたのですが、ほどよい甘さと香り高いケーキ。結構合うのね~と開眼。初夏を間近に控えた今、こんな組合せのデザートはピッタリかも。
2008-05-29
以前、雨の日は苦手…と思っていましたが何かの本だったかな「日本は三日に一回の確率で雨」ということは、「雨やだなぁ」と思って過ごすと人生の1/3を「いやだなぁ」と過ごすことになる…みたいなことを読んで、早速気に入った傘を買って雨の日が楽しくなるようしてみたけど、すぐにその傘は無くしました…。
そんなことを繰返していましたが、自然と雨もいいなぁと思えるようになったのはここ数年のこと。雨の音ってこれが結構気持ちのいいことを認識。お茶の稽古の前に茶庭の蹲で清めをしますが、その蹲に落ちる雨の音、ほんとうに気持ちのよくなる音なんです。どうやらその蹲が奏でる雨の音を「如何様にする」も、職人さんの腕にもよるんだとか。土に、石に、葉に落ちる雨の音が大好きになり、雨の日に稽古に出かけるのも楽しみになったりで。
自宅には茶庭もないですが、ベランダのタイル(?)に落ちるやや固めの雨音でも十分居眠りを誘ってくれるような音色です。
先日、滅多に買わないガーベラですが、「パスタロサート」という種類のガーベラを購入。花びらの先のほうがフェットチーネのように少しくるんとするんです。そのガーベラに、土に植えて1年半以上経っても未だ花も咲かない月下美人に、そしてサボテンたちに、水しぶきをして、少しだけ茶庭の雰囲気に近づけたかな…。
携帯の写真だときれいに写らないのね…。
2008-06-06
2008-06-16
なんだか、ぱたぱたしています。
その理由はモロモロあるのですが、それでも、先週末始まったbig party "EURO2008"が見たくて
、TVのお世話になる時間が増えている6月です。強豪居並ぶEUROは見ごたえばっちりですが、中でもお気にいり選手はポルトガルのMF、Anderson Luis de Souza、通称DECO。あぁ現地で見たい。
そんな頃、愛媛県七折からの旬食材"小梅"が到着。毎年6月に届きます。鮮度のいいうちに漬けるのが大事なトコロ。夜鍋仕事で下準備。今年も10kgの小梅を梅干しに、梅酒にと漬け込みました。毎日塩梅を見ています。今ではさまざまな食材が通年手に入りとても便利ではありますが、今の時期しか味わえない…そんな食材も大事に味わっていきたいものです。
2008-06-24
先日、築地のやっちゃばで、「食べてみて~」といただいた甘とうがらし(高知産)。京都・「伏見とうがらし」や同じく「万願寺とうがらし」などが有名ですが、ナス科トウガラシ属の中の甘味種。やっちゃばレシピ「洗って縦半分に切り、種をとり、フライパンでソテーし、醤油をたらす」だけ。非常に肉厚、噛むと野菜の旨みが口にジュワ~と広がります。相方さんに「何個食べた?」なんて聞いてしまうほど
、ぱくぱくすすむ一品です。
教えてくれたやっちゃばの方のお家では、お子さんがピーマンは苦手だけど、甘とうがらしはモリモリ食べるそうです。食卓の一品に、ビールの肴にと、おすすめです。
時々キャンドルナイト。CO2削減、できることから始めてマス…。
2008-06-30
先日ご紹介した甘とうがらし、とても気に入り、またもや購入。今回は白ごまをまぶしてみました。赤いボディに白ゴマのドット柄。目には鮮やかですが、甘とうがらしの旨みが白ごまの風味に相当勝ってしまったのがやや想定外
。次回は半ずりにしてあえてみようと思います。
その他、買い置きしておいた築地・宮川のモモ肉を照り焼きに。副菜は切干大根のはりはり漬け、獅子唐とじゃこの酒炒め、みょうがの子と青ねぎの味噌汁と雑穀ご飯。
2008-07-01
2008-07-06
先日、用あって鎌倉へ。所用を済ませ、夏のコトハジメ、ジェラートを食べてきました。場所は鎌倉・小町通り、イタリア半島南端・カラブリア州出身のジェラート職人(Gelataio・ジェラタイオ)さんが作ってくれる昔ながらの手作りジェラート<Gelateria Il Brigante(ジェラテリア イル ブリガンテ)>。そもそもアイスやジェラートの類って、食べた瞬間はいいけど食べた後にのどが渇くので、一度にたくさんいただくことはないのですが、今回は「ヘーゼルナッツ」「こけもも」そして「ライチ」の3種を鱈腹満喫。
「ヘーゼルナッツ」はナッツのコクと甘みのバランスがちょうどよいお味、果実感あふれるジューシーなテイストの「コケモモ」、そしてまだ試作中という「ライチ」はとても清涼感があり、ライチの甘さがほどよく舌を通ります。地元のお客様も多いようで、皆さん楽しそうにおしゃべりしながら食べています。私の横では小さいお子さん連れの親子が「コケモモ」と「ミルク」を美味しそうに頬ばってました。今日はどうしてこんなに食べれてしまうのだろうか?と思ったところ、こちらのジェラートは、通常使われている合成添加物の類は使っておらず、ジェラートの滑らかさを保つための安定剤は地中海でとれる蝗の形に似ているイナゴマメの種粉だけを使用しているそうです。合成添加物の類はのどの渇きや食べた後のもったり感の元らしく、「どうりで、こんなに食べれしまうわけだ!」と合点合点。
朝は6時から仕込んでいるそうで、ジェラートの種類はその日によって、色々とあるそうです。この日食べられなかった「ピスタチオ」は、週末に出ることが多いとか!?鎌倉駅から小町通りを入り直進、角に漬物屋さんがある路地を右に折れるとハタハタとイタリアの三色旗が目に入ってきます。小町通りを入って2分ほど。ciao ciao!と挨拶すれば、そこはマンジャーレ・イタリア、とはいかないですが、かなりのオススメです。
HP(www.ilbrigantejapan.co.jp)は現在作成中の模様。住所:鎌倉市小町2-9-6 1F/電話:0467-55-5085。
お店の写真を撮ったものの、客足が途絶えることもなく、どの写真もお客様たちが写っていて…。お店の雰囲気をお伝えできなくてゴメンナサイ。なので、なんとなく近くの滑川からの海の景色でも…。
2008-07-06
こんな感じのお店です。
2008-07-08
2008-07-09
1ヶ月ほど前に漬けた梅。日々様子を見ながら、ようやくいい塩梅に梅酢も上がってきて、次の工程赤紫蘇漬けを行いました。築地のやっちゃばで赤紫蘇を探すも、なかなか手に入らず。中には状態の芳しくなさそうなものもありましたが、葉を選定することで対処、と思い計4店から2kgほどを入手しました。
通年見られる青紫蘇もさることながら、この時期にだけ出回る赤紫蘇も大変いい香りが鼻をかすめます。キッチンのカウンターから、ダイニングテーブルやら、部屋中いたるところに赤紫蘇を置きながらの作業。そんな中葉を選定していたら、「コンチハ」とでも言いたげに、葉の中からつぶらな瞳でこちらを見ている方がいます。そう、あの緑のヤツ(虫)です。直径5,6mmはあったような。
そんな美味しい香りは人間ばかりでなく、他の生き物たちにも好まれる(?)んだろうなぁとは思いたいものの、ご当人とのお見合いはやはり苦手。無農薬野菜などで虫さんたちに食され、穴だらけのものなどは全く気にもならないし、虫も食べるぐらい美味しいのねぇと思うんですが…。
そんなこんなで葉を選定し、葉を洗い・乾かし、粗塩であく抜きをして、あく抜きした葉を梅酢に漬けて、元の梅に戻して…と作業は終了。作業そのものは楽しいんですが、どうもアイツとの出会いは心臓がキュゥとします。今回は「迷」アシスタント(=相方)さんのおかげでアイツとはサヨナラできましたが、また来年も会っちゃうのかな…。この赤紫蘇が梅の味、姿とも一層美味なものにしてくれます。食べられる日まであと少し!
(あく抜き後の赤紫蘇。あく抜き後は元のボリュームの10倍ぐらいはこじんまりする)
2008-07-20
江戸前の中羽鰯。日ごろよく食べる鰯ですが、江戸前ものは初めてかも。じろじろ
してみると、確かにぷっくりとしていて、色艶もいい。料理をしない相方さんも「おっ
」というぐらい立派な鰯。これを手開きにしてみると、さらに実感。手のひらが脂でテカテカです。
EPAやDHAなど身体にいい脂肪成分も豊富な鰯は、刺身でも、マリネでも、揚げても美味しい。通年出回るものの、これからが最盛期です。ぜひご賞味を~。
鰯、エシャロット、にんにく、鷹の爪、フェンネル、松の実等々を使ったトマトソースのスパゲッティーニ。
2008-07-21
こうも暑くなってくると、ちゅるちゅるっと冷たいものに惹かれます。作り置きしている素麺つゆもすぐなくなってしまう始末。
しかしながら、食卓に素麺を出すと「素麺だけだと、なんだか物足りないよね…」というどんよりとした空気が漂うので、冷蔵庫にあるものをテキトウにのせていただくこともしばしば。先日は錦糸玉子、ほんのりにんにくの香りをつけて炒めた茄子と椎茸、しそ大葉、生姜、糸かつおを一緒盛り。野菜もたんぱく質も同時に取れるし便利です。
(茄子と椎茸は、錦糸玉子の逆サイドにいるので、見えないですね…)
2008-07-22
海のパイナップルとも呼ばれる海鞘(ほや)。似てるといえば似ているようにも見えますが、赤橙色のボディに突起がごつごつ…見た目は美しいとは言いがたいほや。そんな見た目のほやですが、独特の磯の風味は格別。刺身や炊き込みごはんでいただくのもおいしいですが、珍味になったほやの塩辛もイケます。「塩辛」というほど、塩っ辛くなく、ほやの旨みを堪能できるひとしなでした。白いごはんにのせてそのままいただくのもよし、小口切りにしたねぎを散らしてもよし、刻んだほやを炒めたご飯に混ぜて炒飯風にしてもマル(ほんの少し醤油をたらすだけでOK)。自作してみたい塩辛です
。
東北地方から北海道の岩礁域でとれるほや。今回のほやの塩辛は青森県より届いた名産珍味。その他にもたくさん届いた海の珍味たち。追ってご報告して参りまーす。
販売者:有限会社渡辺水産/青森県むつ市大畑町水木沢34/0175-34-4137
2008-07-23
先日、友人が暑い中かかえて持ってきてくれた「赤霧島」という芋焼酎。昭和の終わりに 鹿児島県の山川町というところで、発見された「山川紫」という芋から開発された新品種、「紫優(ムラサキマサリ)」を原料にした芋焼酎、とのことです。その「山川芋」、世界中の芋の遺伝子を集めているペルーのCIP芋類研究所(そんなところがあるのね!)にも同一の芋がないほど、類まれな芋だとか(霧島酒造株式会社HPより)。へぇー
一度行きそびれたペルー、次回はぜひ行ってみたいな、その研究所。お芋の試食とかさせてくれるのかしら…
。
その焼酎、賞味させていただきました。ふだんは焼酎といえば麦焼酎を選ぶことが多い私ですが、するっとのどを通っていきつつ、のこり香も心地良く楽しめて、おいしい。焼酎、とんと疎いですが、とっても気に入りました。開封してもゆっくり飲めるから焼酎って便利ですね。大事に大事に頂いていこうと思います。感謝感謝。
2008-07-24
色々と世の中を騒がしてるうなぎではありますが…、やっぱり美味しいですよね。かの文豪・斎藤茂吉は、「息子の見合いの席で相手方の女性のうなぎまで手を出してしまうほどの”好鰻家”」だったのも有名ですし、「金のない幇間(たいこ:当時の有料宴会部長といったところか…)が、通りすがりの男にうまいこと言ってうなぎをたかるつもりでうなぎ屋に連れていったところ、逆に騙されちゃう…」なんていうサゲもの落語もあったりと、古くから親しまれてきたうなぎ。江戸よりさらに前の時代では、筒切りにしたうなぎに串を刺して焼いただけのもので、「美味しいとは言えないだろう」と感じる調理方法でした。そして江戸時代中ごろまでは、料理では「下り醤油」という関西から届くものが使われており、遠路はるばる届くこの醤油は高価でなかなか庶民の手が届くものではなかったのですが、中期以降、千葉県などで濃口醤油の開発も始まり、さらにみりんも調味料として使われはじめたことで、あの芳しいタレをまとった旨~い蒲焼となっていったんですね。みりん・砂糖、そして濃口醤油の出現が、江戸の三大グルメ「そば・すし・てんぷら」を盛り上げていったということを改めて考えると、「醤油さん、貴殿は偉い!」としみじみ思うのです。
最近、またジョギングを復活したんですが(冬は休眠)、こんなことを書いてたら、朝食もとったのにまたおなかが空いてきました。運動すると、おなかが空くのも早いのね。今年の夏は諸般あって、既にたっくさんのうなぎを料理し、食べているので、すっぽんやどじょうでも食べて、夏に向かっていこうと思っています。
今年の夏の土用丑は7/24と8/5の二回。よく動き、よーく食べ、よく眠って、夏を乗り切ろうと思いまーす。
2008-07-29
小さい歯が多いという意から「小(さ)歯(ば)」とも「狭(さ)歯(ば)」とも呼ばれたという「鯖」。
寿司屋に行くと、「アジ」「サバ」「イワシ」「コハダ」など、白身と並んで同じくらいたのむ青背ものですが、今回は握り鮨ではなく、鯖を使った棒寿司。日本海側や太平洋の沿岸など、日本近海でとれる背中のまだらが美しい鯖。特に青森県八戸沖で漁獲される戻りの鯖は美味しいといわれているそうです。「鯖の生き腐れ」ともいわれ、水揚げされると、内臓に含む多くの酵素類が、自分自身の腐敗をすすめてしまうというちょっと切ない鯖ですが、それゆえ、こうした美味しくかつ保存のきく食べ方が生まれたんでしょうね。
この棒寿司、脂ののった鯖と、大葉とごまが添そえられたすめしとの相性はバツグンで、口の中に鯖の旨みと大葉とごまの香りがたちこめます。今回は二人で一本食べたのですが、一人で一本は食べたいところ。実はこれ、「冷凍寿司」と呼ばれ、解凍していただくのもの。初めて冷凍寿司なるものをいただきましたが、そう感じさせないので驚きです。青森県にあるディメールという会社の商品ですが、この会社名、「海」という意味と「ダイマル」という親会社さんの名前の訛りから付いたとか(笑)。実家への中元・歳暮はいつも決まったものを贈ってましたが、今回はちょっと趣向を変えてみようかと思っています。
そうそう、八戸は太平洋岸ですが、日本海側では福井県小浜市から京都へ続く「鯖街道」も有名ですよね。若狭湾でとれた鯖にひと塩し、「京は遠ても十八里」と歌いながら寝ずに運んだとか。昔の人はすごいねー。
株式会社ディメール/青森県八戸市沼館一丁目10番46号/0178-45-4900/http://www.de-mer.com/home.html
2008-08-01
「サ・ビ・タ」。韓国発の日本版ミュージカル。「サランウン ビルル タゴ」というオリジナルタイトルの頭文字。
場所はシアタートラム(東京・三軒茶屋)。下駄をからころいいながら久しぶりに足を運んだ小劇場。韓国料理は好きですが、今までそれほどいそしんだこともなかった韓流文芸。すごーくよかった。家族愛をテーマにしたストーリーこそシンプルなものですが、駒田一(兄役)、山崎育三郎(弟役)、原田夏希という3人の役者さんが歌い、ハモり、演じる、気持ちが温かくなる物語。200人ほどの座席数という小さめの会場、F列19番という結構前の座席で臨場感もたっぷり。役者さんたちの髪がだんだんと汗で光ってくるのが見えてくるのもさすが小劇場。ノリノリのアップテンポな歌もいいですが、弟役の山崎育三郎のバラードには、耳が釘付け。もう一回見たい、聴きたいと思える作品。8/17までやってます。http://www.tohostage.com/sabita/index.html
そうそう、この作品の冒頭で兄役の駒田一が、電話ごしに料理の説明をするシーンがあります。それがなんとどじょう料理。「石焼なべ、どじょう、えごま…うんぬんかんぬん」。思わずメモをとりたくなったのよね。帰宅後ググったら、おそらく「チュオタン」というどじょうスープの模様(たぶん)。夏の滋養食としてかなり良さそう!もうすこし調べて作れたら、またこちらでご紹介したいと思います。その他にはいしもちの煮付けやワカメスープなども、台詞で登場してきます。そんな韓国の家庭料理の献立がすこしのぞけたのも、一興なところでもありました。
招待してくれた友人に感謝感謝。
2008-08-05
蝉の大合唱で迎えられた真夏の東京・上野公園。
”日仏交流150 周年記念 オルセー美術館コレクション特別展 フランスが夢見た日本―陶器に写した北斎、広重” と ”創刊記念『國華』120周年・朝日新聞130周年 特別展「対決-巨匠たちの日本美術」 ”。
前者は、人気のテーブルウェアであったという「セルヴィス・ルソー(ルソー・セット)」と「セルヴィス・ランベール(ランベール・セット)」を、北斎や広重などの浮世絵を元絵にしたテーブルウェアを通し、ヨーロッパでの日本ブームを見れるというもの。元絵となった版画や版本を一緒に観れるのも嬉しい。伊勢海老の丸皿やメバルの眼の描写など、かなり精緻に描かれています。またランベールの空や川などは、独自の少し淡い色彩で描かれた作品になっています。どういったお料理が添えられるのかな?などと思いながらうろうろしてるとお腹がすいてきちゃいます。
後者は、陶工や絵師など日本美術歴史の中で巨匠といわれる芸術家たちの作品を2人一組として、比較しながら展示しているもの。対決といいつつも、実際にライバルとして活躍していた組み合わせもあれば、師弟の関係などもあります。作品の背景などを知ることで、何気なく、なんとな~く見知っていた作品もほんの少し身近に感じれるようになりました。特に「長次郎vs光悦」の茶碗の展示がよかったかな。また竜田揚げの語源とも言われる竜田川の紅葉を描いたとされる尾形乾山の鉢は、本当に素敵でした。バッタモノでもいいから、似た雰囲気の鉢が欲しいなぁと思ったのでした。こちらの会期は8/17(日)まで。お暑い中ではありますが、ひんやり博物館の中はいかがですか?
2008-08-09
ナイトクラブの舞台裏にたたずむ赤ちゃん。
道端で、排便をしながら気まずそうにふりむく犬。
今にもバゲットの香りがしてきそうなパリの街角。
マグナムの写真家たちが切り取った、パリの空気や人、風景が、”Nostalgie マグナムの写真家たちが見つめたパリ”と題し、東京・銀座 CHANEL NEXUS HALLで展示されています。
一瞬一瞬を切り取ったモノクロの写真たちは、思わず声がもれ聞こえてきそうな、香りが鼻をかすめそうな、たばこの煙が漂ってきそうな、そんな気分にさせてくれます。アンリ カルティエ=ブレッソンの「サン ラザール駅裏」こそ好きな写真の一枚ですが、それ以外はよく知り得ていなかった私、そんな私でもすっかり堪能できる写真展です。
昨日のオープニングレセプションでは、シャネル株式会社 代表取締役社長Richard Collasse氏のこの写真展への思いや、現在パリ在住の辻仁成さんのパリへの思いなども語られ、お二方のパリへの愛着を実感。
「ピグマリオンだった」と言われるシャネルの創始者マドモアゼル シャネル。「Pygmalion(ピグマリオン)」とは、ギリシャ神話に語源を持ち、才能を信じ、支援して、開花させる人という意味だそうで、ネクサス・ホールではその精神にもとづき「CHANEL Pygmalion Days」として若手アーティストの演奏機会などを提供しているそうです(シャネル・ネクサス・ホール プログラムより)。へぇ~!!!。シャネルといえば高校時代、姉のものを盗み使いして以来今でも好きな香水COCOぐらいしか親しんでいませんが、こんな機会を通じ共感。
そうそう、こういったレセプションのもう一つの楽しみといえば、供されるオードブルの数々。サーモンや冷製カッペリーニ、そらまめのヴィシソワーズ等々どれも非常に美しく、美味しい。見習うところ多し。目にも舌にも鼓の鳴り止まない夜でした。
会期は2008年8月9日~9月7日(11時~20時) 無休、場所はシャネル・ネクサス・ホール(東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビル4階)、入場無料も嬉しいですね。
2008-08-10
実家で夏野菜がたんまり実ったのでここ最近収穫に通ってます。夏の太陽を浴びて育った緑の収穫。見てるだけでも元気がでそうです
。
買った食材は使い切る…と意識はしているものの、実家の土で育った野菜を土から直に収穫する楽しさ、大事さは格別です。太陽に、水に、空気に、もちろん作ってくれた両親に、万物への感謝もひとしお。その昔、端午の節句や中秋の名月をめでるお月見等々、農耕儀礼と重なって今の世まで発展してきた歳時は多いですが、ほんの少しだけその気持ちを理解できたように思います。今年の収穫に感謝し、来年もまた笑顔で迎えたいな…と。土は思い起こさせてくれるようです。
この暑いさなかになんだか、ちょっとシミッタレテしまったかな。サラダに、漬物に、添え物に、たくさんの美味しい旬を食べながら
、ふとそんなことを思ったのでした。
(↑唐がらし)
(↑まだ青いトマト)
(↑葉唐辛子)
2008-08-12
先日、7/12から東京で続いていた連続真夏日が29日で途切れた…というニュースを目にしましたが、それでもやっぱり暑いですよね…。暑いときこそ温かいものも食べなくちゃとは思いつつ、食卓はついつい「冷モノ」が多くなりがちデス…。
(冷汁 具材は実家でよく作る大葉・生姜・じゃこ・鰹節を合わせたふりかけもの、かけ汁は、だしにから煎りしたごまの半ごろしと焼いた味噌を合わせたもの。じゅるじゅるっとすすります)
(身体を冷やすものが多いともいわれる夏野菜、素揚げで熱を入れて食べてます、味付けは豆板醤を少しきかせたピリ辛風。)
(冷奴 冷汁と同じ具材を豆腐にのせただけ)
そうそう、オリンピック話題の毎日ですが、結構のお世話になっています。昨日はバドミントンのスエツナ&マエダペアの逆転勝利や、射撃のママさん選手に元気をもらいました。夕方早速バドミントンを買って(単純
)、公園でばしばし打ってきました。よく動き、よく食べ、夏を過ごしていこうと思います。
2008-08-16
”秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる”(藤原敏行)
青森県・十和田市、十和田湖畔の「子の口(ねのくち)」から「焼山(やけやま)」までの約14kmにわたる奥入瀬渓流は、車道ともに歩道も整備されています。歩道といってもコンクリートではなくもちろん土道・草道ですが。途中、いくつかの滝の景勝地のほか、つまようじに使われるというオオバクロモジやトクサ等々、「へぇ~。」とか「あー!」とか言いつつ、森林浴を満喫できます。また耳に届く川の流音も気持ちよく、夏とはいえ肌にあたる風は秋のよう。春の新緑、秋の紅葉が最も見所とも言われていますが、夏の深~い緑も圧巻です。冬の奥入瀬は凍てつくような寒さと深い雪がおおい人を遠ざけるようですが、雪の綿帽子をかぶった渓流の岩や凍った滝など、真っ白な奥入瀬と出会えるそうです(行かないけどね…
)。
14km全部は歩けないよねぇ…という場合は、途中までバスで行くのもよし、途中から降りて歩くのもよし、そんな気ままな渓流歩きができるのも魅力の一つかと思います。十和田市のサイトによるとフル歩いた場合の所要時間は4時間10分。私たちは子の口側から歩き、前半こそ滝の水しぶきに喜びなどしながらも、結構ハイペースで歩き、後半は宿へのバスの時間の関係で走り込みもして、計3時間45分。また、知人が小学生のお子さんと歩いた時は普通に歩いて3時間半とか、そんなものだったとか…。かなり個人差があるとは思いますが、ゆっくりのんびり、途中滝壷で戯れたりするのであれば4時間半弱はあったほうがよさそうです
。
このエリアは環境庁の管轄らしく、ところどころに札のついた木や監視されている木があります。紅葉観測とかされてるのかしら(?)
お茶碗や湯のみなどのデザインでもおなじみのトクサ。シダの仲間のトクサの表面はザラザラしていて昔はサンドペーパー代わりに使っていたとか。ゆえに砥草。へぇ~。(↓トクサの茶碗)
2008-08-17
ようやく相方さんの休みに入り、どこへ行こうかなぁ…と考え始めた先日。暑い夏だからこそあえて暑いエリアへ…と、ベトナム、バングラデシュ、釜山などへのショートトリップも考えたのですが、毎度のことながら思いつくのが遅すぎなのと
、やっぱり涼を欲し北上することに。かねてから行きたかった青森県・八戸市にある鄙びた風情ただよう<海席料理処 小舟渡(小舟渡食堂)>で、海鮮料理を鱈腹食べてきました。
八戸市の東岸に位置し、太平洋を目の前に地元でとれた魚介料理がいたいただける小舟渡食堂は、以前台風でお店の一部が流されたこともあるぐらい海に面しています。木造3階建てのこの食堂ですが、1階は太平洋からの力強い波のおかげで修理を繰り返し、現在は2~3階での食事となります。2階の床の所々に板の隆起が見られますが、それは波の突き上げでできたものだとか(驚)。さすがOCEAN!すばらしい景色にはじゃっかんの苦労もつきものなんですね。
とにかく見渡す限り海海海。気持ちいい!コの字型にガラスが張りめぐらされた店内はどこに座っても、必ずといっていいほど海が臨め、食後もそのままお店でごろごろしたくなるほどです。
かつては日本一の漁獲高を誇った八戸漁港(現在は2位、かな?)。様々な魚介が水揚げされるそうですが、今の時期はホヤ、イカ、アワビ、ウニが最盛期。貪るように食べました。
(ウニイクライカ丼 ウニが口でとろけます)
(いちご煮 アワビとウニが入った香り豊かな清汁)
(イカをイカのはらであえて焼いたもの とにかく旨い)
海が荒れた後などは、磯だまりにはまって魚が困ってるとか。この日はもうすぐ雨があがりそう…という天候でしたが、晴れた日の景色はお店のHPで見ることができます。
2008-08-18
久安3年(1174年)には既に湯治小屋があったと文献に残る蔦温泉(蔦温泉旅館HPより)。
奥入瀬渓流・焼山(青森県・十和田市)から八甲田方面に5kmほどいったところにある蔦温泉旅館。本館、別館、西館と3棟からなるこの旅館、三方を山に囲まれた、非常に静かな温泉宿で、このあたりにはこの宿以外何もありません。温泉饅頭つまみながら射的でもやって…というような温泉街ではなく、一軒宿の温泉地です。
風呂は「久安の湯」と「泉響の湯」という二つがあり、時間帯により男女で入れ替えです。ぶなの木で作られた湯舟の底からは源泉がふつふつと沸き出でて、足を近づけると少し熱めの源泉を実感。また、久安の湯のほうには水槽があり、魚を見ながらお湯につかれます。
旅館正面、本館1階の帳場の前を通って、風呂に行くのですが、そこはちょうど縁側にもなっており(写真の右側あたり、暗くて見えないですが)、風呂の後、草木を眺めながらぼんやり涼めるのがとても気に入ったトコロ。また風呂上りにゴクゴク飲んだ水は湧き水だったということを後から知り驚き。本当に旨い水でした。
今回は別館の部屋に宿泊。部屋の窓のすぐ向こうは山、自然の草木が目に入ります。ただ、羽蟻が入ってくるということで窓は開けられませんでしたが、夜には虫の声が聞こえます。到着してから知ったのですが、夕食が部屋でいただけるというのもさらに嬉しい限り。
もう少し早い時期であれば蛍も見れたとのこと。夜はかなり涼しく、外に出るには丹前を着てちょうどいいくらい。北の夏は短いんですね。
今回は、旧知の先輩のおかげで、短いながらも、奥入瀬渓流や旨いもの処など、夏の青森を大満喫できたことに大感謝。青森には、蔦温泉旅館のような一軒温泉宿が他にもあるようで、宿の人やバスの運転手さんの静かなアバウト加減も心地良く、すっかり青森好きになりました。
(八戸市内にある市場「八食センター」に居並ぶ魚介たち。時期がお盆ということもココ以外のほとんどの市場はお休み)
(手作りの鮭とば)
(ほやは最盛期)
2008-08-19
オリンピック三昧中。選手たちの姿には、ただ、ひたすらに頭が下がります。私もがんばろう、そんなこの頃。
今日は、ご飯のお供に、酒の肴に、美味しい珍味たち。オリンピックはまったく関係ないですが。
”黄金松前漬”。松前漬といえば、北海道の郷土料理、松前藩(現在の北海道南部松前町付近)が発祥。数の子、スルメ、昆布を醤油だれで漬け込んだもの。昆布とスルメの旨み、昆布から発するとろみとが絡んだ数の子は白いご飯によく合います。おかずの少ない時になど、とても重宝するひとしなです。
(塩辛)
(にしんの昆布まき)
近頃、青森ネタが続いており、なんだかマワシ者のようですが…。ちょっとしたマイブーム。こういった頂き物は色々とヒントも与えてくれて、一石二鳥。ありがたーい。
取扱い:有限会社渡辺水産/青森県むつ市大畑町水木沢34/0175-34-4137
2008-08-21
近所で梨を見かけました。もう梨の季節が来ているのね…と思うとすこしさびしくなりました。八月も残すところ十日ほど。毎年思うけどやっぱり夏って短い…。通年見かけるきゅうりやトマトなども、やっぱり夏のものは美味しいなと思います。
夏らしく、青トマトのぬかづけ。
残りの夏を満喫しなくちゃー!。
2008-08-23
鎌倉・小町通りにあるジェラート屋さんで、Liquirizia(リクイリッツィア)フレーバーを初体験。リクイリッツィアって???とお店で質問をしたところ、甘草(カンゾウ)のことで、漢方薬としても使われている植物だそうです。へぇー。
イル・ブリガンテのご主人エミリアーノさんのご出身地、そして私も大好きなイタリア南部カラブリア州でよくとれ、そちらからの輸入品だそうです。また現地では「リクイリッツィアでできた芯のまわりにレモンのジェラート」というシロモノもあるとかで、もちろん芯まで食べられるそうです。食べてみたーい。
イル・ブリガンテでは、芯ではありませんが、リクイリッツィアとレモンのジェラートの組み合わせでいただけます。漢方薬ときくと、「ジェラートと合うの?」という気もしそうですが、それがとても合うから不思議。「甘(い)草」と書くだけあって、コクのある甘みが特徴です。リクイリッツィアとレモンを一緒にいただくと、レモンの爽やかさと絶妙のバランスで口中にひろがります。お店に出されるフレーバーはその日によって違いますが、リクイリッツィアと出会ったらぜひお試しを~。
こちらのブログでも2度目のご紹介となりますが、念のため。Gelateria Il Brigante(ジェラテリア イル ブリガンテ)/住所:鎌倉市小町2-9-6 1F/電話:0467-55-5085/HP:www.ilbrigantejapan.co.jp
2008-09-10
朝の空気が、とても涼しくなったな…と思う今日このごろ。昨日の夕方、青い空にきれいに浮かぶ月を発見
。そう、もうすぐ秋の月見「十五夜」ですね。今年の中秋の名月は9月14日(日)
。明日は雨(東京近辺)…という天気予報ではありますが、日曜日には晴れてくれることを祈ります。どちらかというと、昔から光り輝く白めの満月より、橙がかったちょっと神秘的な満月のが好き。
ちなみに、この観月の習慣、元は中国から伝わったそうで、この時期はちょうど畑作物が実る頃でもあったことから、新米の上新粉で作った月見団子や秋の七草、そして生り物の果物や芋を供え、収穫を祝い、祈ったそうです。芋といえば、最近里芋をよく見かけるようになりました。秋だなぁ…と一層感じる芋ですよね。そんな里芋をスープにしてみました。里芋のほか、たまねぎ、長ねぎ、ベーコンを使ったスープは、とろ~り濃厚な食べるような簡単おかずスープです。今回は名残のズッキーニを添えてみました。
(作り方)
①里芋は皮をむき、みょうばん水にしばし漬け、流水で洗った後、蒸す
②鍋にバターをあたため、玉ねぎ、長ねぎをじっくり炒め、玉ねぎが透き通ってきたらベーコンを入れ、さらに炒める
③①の里芋のぬめりをさっと流し、粗切りし、②の鍋に入れ炒める
④③に鶏のスープストックを入れ、ひと煮立ち
⑤④の粗熱が取れたら、ミキサー(※)をかける
⑥⑤をもう一度火にかけ、牛乳と生クリームを入れ温め(沸騰させない)、塩・白胡椒で味を調えたら出来上がり
※ミキサーと書いていますが、実際はbamixを使っています。これだとそのまま鍋に入れて、ガガーとできるので大変便利。bamixの一般呼称って?ということで、ひとまずミキサーと書かせていただきました
2008-09-11
スープが続いてます。
いつもスープを作るときは、多めに作って何度かに分けていただこうと思って作るのですが、その予定、なかなかうまくいきません。その理由は、作ったら作った分だけ食べてしまう我が家の某氏の存在。食べてくれるのは本当に有難いことではあるんですがね。今夜から残っていても「もう、無いよ
」と本気で言おうかと思ってます。
このかぼちゃスープ、温冷両用。気分に応じて、温めたり、冷やしたりして食べてます。里芋スープと作り方は基本的に同じ。煮物などには和かぼちゃを使いますが、スープには甘みのある西洋かぼちゃがいいですね。
(↑クルトンは、バゲットが切れていたので、前日焼いたロールパンで作りました)
(作り方)
①かぼちゃの皮をむき、うす切りにする(皮が硬いので、手を切らないように気をつけてください)
②鍋にバターとエクストラヴァージンオリーブオイルをあたため、玉ねぎと長ねぎを炒め、玉ねぎがうすく透き通ってきたら、①のかぼちゃを入れ、さらに炒める
③かぼちゃが透き通ってきたら、鶏のスープストックを入れ、ひと煮立ち
④かぼちゃがやわらかくなったら火をとめ、粗熱をとる
⑤④の粗熱が取れたら、ミキサー(※)をかける
⑥⑤をもう一度火にかけ、牛乳と生クリームを入れ温め(沸騰させない)、塩で味を調え、クルトンをそえたら出来上がり(お好みにもよりますが、スープストック:牛乳:生クリーム=2:1:1の分量が目安です)
※ミキサーと書いていますが、実際はbamixを使っています。これだとそのまま鍋に入れて、ガガーとできるので大変便利。bamixの一般呼称って?ということで、ひとまずミキサーと書かせていただきました
2008-09-22
8月の北京オリンピック、9月のパラリンピックとスポーツ観戦に勤しんだこの頃。オリンピックに限らず、スポーツ観戦、ただただ感動することが多いです。自分のやりたいことが、さらに人も感動させるって、素敵だなぁ~とよく思います。先日、親愛なる友人のご招待にあやかり、久方ぶりに日本人歌手によるロシアオペラ「チャイコフスキー エフゲニー・オネーギン」を見てきました。ピットから奏でられるオーケストラの音色、そして響きわたるアリア。声と音で人を引きこむ…すばらしいですね。一芸に秀でることのすばらしさと羨望を感じたのでした。
19世紀初頭のロシアを舞台にした、田舎の裕福な姉妹と妹の婚約者と遊び人(?)とおぼしき婚約者の友人とが展開する悲しくつらい恋物語。ロシア語原文での舞台とのことだったので、事前にストーリーをさくっとチェック。華やかさこそなくとも、一途に恋焦がれる少女のストイックなまでの感情など、言語を超えてすぅーと入り込める作品でした。
オペラといえば、プッチーニを筆頭にラブイタリアオペラでしたが、今回はロシアオペラに触れる貴重な機会を作ってくれた友人に感謝。朝からカヴァやワイン、午後にはシャンパンと終日ほろ酔いでしたが、さらに帰宅し自宅で友人と反省会(?)ということで
。観劇に限らず、鑑賞後にあーだこーだと反省会(?)をするのもまた楽しみの一つですよね。
2008-09-24
何かと騒がしい大相撲ですが、先週九月場所を観戦。場所前半なのでまだ和やかなというか、大盛り上がりな一番はそれほどありませんでしが、金星が出ると座布団が空を舞いますね。なんて思ってたら後半に入り朝青龍は休場、大関陣は相変わらずな状況。優勝争いにもっともっと参戦してきてほしいなぁというのが個人的なキモチ。とぶつぶつ言いながらも家にいるときは相撲を流してます
。仕切りの間の、力士たち各々の所作も見ててオモシロイですよね。高見盛の両手をグシグシする気合入れは有名なところですが、今年の初場所からは足のステップも加わり、両手両足大忙し。琴光喜、他の力士にもいますが、塩のついた手をちょこっとなめるしぐさ、しょっぱくないのかね、とかいつも思ってしまいます。そういえば昨日の安馬は左耳だけに耳栓らしきものをつめてましたが、集中するため?。勝負そのものがもちろん見所ですが、そんな周辺環境もジロジロ
すると、大相撲はつっこみ所満載。
そんなことをあーだこーだ話すために、相撲の後立ち寄ろうとした両国国技館近くにあるそば屋<ほそ川>。その日に限って臨時休業。もとは埼玉にあったそば屋。東京に移転してきたのでのぞいたんですが今回ご縁なし。次回再チャレンジしようと思ってます。
2008-09-28
千秋楽目前、再び両国国技館へ。場所後半の国技館はやはり結構人が入ってますね。千秋楽まで優勝争いを引っ張って欲しかったものですが、昨日白鵬の幕内最高優勝が決定。横綱=強いという図式はいいものですが、やはり優勝を競る場面をもっともっと見たくなるのが聴衆者の心理…などとも思ったり。土俵下で涙をぬぐう琴光喜とほっとした表情を浮かべる白鵬がとても対照的。
先日の両国行きでは、ほそ川は未遂に終わりましたが、相撲観戦の反省会ということで今回は東京・森下の<山利喜>へ。本店は現在改装中なので、新館へ。涼しい秋風にふかれながら店の外で待つこと約40分。ここは和・洋ともども酒の肴が目白押し。誠にすべて旨いのですが、強いていくつか挙げるならば「煮込み」と称される豚のホルモン煮込み。実は、普段、率先してホルモンはいただかないのですが、こちらの煮込みは本当に美味しい。ガーリックトーストと合わせるとこれまた絶品。あとはテリーヌ、鯖のへしこもや青菜のひたしもの…思い出すだけで垂涎もの。
2008-10-01
「萩の露」と聞いて、あ~仙台のお菓子…と発想してしまう私のDNAには、歌心が刻まれていないようです。ちなみに、あのふんわり美味しいお菓子は「萩の月」ですよね
お茶の稽古では、時には花を愛で、時には香を聞き、時には筆で歌を綴り、はたまた時にはいたただいお茶の種類を言い当てるなど、様々なものがあります。先日は銘「萩の露」という香を聞き、「萩の露」という詞を使って、歌を詠む(記す)というものがありました。いやな汗をかきながら、とりあえず「五・七・五・七・七」の形にはしましたが…。昔の方々は、ほんとうにすごいなぁ、なんでもできるのね、とつくづく思ったわけでした。外はすっかり秋の空気、虫の音も心地良い、こんな今、和歌入門でも読もうかな。
2008-10-08
ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんは、「考えごとをするには多少の雑音があったほうがいい」とのことで、よく散歩をするそうです。確かに、昔、試験勉強を喫茶店などでするとやけに捗った気もしたり。って全くレベルの違う話ですけどね。
秋の夜長、ちょっと寒いなぁと思いつつも、窓をすこし開けて虫の音を聞きながら、本を読んでいると、気持ちよく、気付くとなことも多いこの頃。
Suiten für Violoncello solo(無伴奏チェロ組曲)-J.S Bach。先日ご縁あってMischa Maisky(←HPはチェロの音色が流れます)の生演奏を聞ける機会があったのですが、不案内な私でも、ぐぐーと引き込まれ、チェロをすっかり堪能。空想旅行をした気分です。
音と脳、そんなことをぶつぶつ思う、神無月のはじまりです。
2008-11-11
気づいたらもう霜月。早い…。ちょっと前の話になりますが、ワインと食事の店<のみ山>でいただいたBERNARD TORNAY 1990。あえて選んで…という訳ではなく、手が出せそうなシャンパンはこれしかなかったというのが実情ですが。そんな通りすがりで出会ったシャンパンでしたが、とても満足。自宅ではスプマンテやカヴァが多いのですが(お手頃だからね!)、やっぱりchampagneは美味しいなぁとつくづく思ったわけでした。ちなみに、現在はこちらのお店はワインリストはなく、店主が要望にあったワインをお出しするというコンセプトになりました。
1990年といえば、机に向かってガリガリ勉強してるはずだった一年…。もっと勉強しておけばよかったな、と後から気づくものなんだよね。
お花やシャンパンや、はたまた素敵グッズに囲まれ、うかうかしてたら、もう街は年末ムードでいっぱいなのね。
2008-11-12
冬野菜の代表ともいえる白菜。価格も値ごろになり、うっかり丸ごと1わ買ってしまいました。自宅に帰って改めて見てみると、大きい…
。まずは、白菜とおあげさんを使ったいため煮。味付けはだしと、淡口醤油&みりん&ほんの少しのお塩だけ。出来たてほかほかも美味しいですが、さめても美味しい惣菜は、作りおきしておくと便利ですよね。詳しいというほどのステップはありませんが、作り方は
にあります
。ビタミンCが豊富な白菜、冬場のビタミン補給をしていきたいです。
2008-11-18
ゆで立て釜揚げしらすや、ふっくらとした食感のしらすも美味しいですが、ウチではちりめんじゃこをよく食べます。買うときはいつも1kg。小分けにして冷凍しておきます。冷凍といっても万能ではありませんが、築地の仲卸さんいわく6ヶ月ぐらいは大丈夫とのこと。まぁ、そんなに経つ前にいつも無くなってしまいますが。
山椒と炊いたり、きゅうりの塩もみと合わせたり、和洋問わずのサラダの共に、はたまた納豆や冷奴にもよく合います。そんな万能じゃこを、今回は、素揚げしたなすと、アクセントにパセリのみじん切りをたっぷりそえてペペロンチーニにしてみました。使う調味料はエクストラヴァージンオリーブオイル、黒胡椒、そしてじゃこの旨みがあるので、通常よりほんの少しの塩で十分です。素材の味を存分に味わえる献立の一つです。
2008-11-18
食卓は、魚介や野菜の頻度が高いせいか、地中海エリアもしくは近い地域のワインを選ぶ、というかすすめてもらうことが多いです。このcerasuolo di vittoria 2006(シチリア)は、ベリー系の果実味を存分に味わえる香りがとても気に入りました。心地よいタンニンもマル。お値段も手ごろでうれしい限り。リピートワインの一つになりそうです。
2008-11-19
2008-11-29
今月も残るところ数日。早いなぁといつもこんなことを言っている気がします
。
11月は、茶道では開炉(茶の湯の世界の新年のようなもの)、フランスではボジョレーヌーヴォー、イタリアではノヴェッロ
、さらに新オリーブオイルのolio nuovoもあったり で、新、新、新だらけ。旬モノやトピックに弱い私は、ついつい
もゆるみがち。
先日、友人たちとボジョレー&ノヴェッロのほか山盛りのワインたちを飲んだのですが、中でも気に入ったのが「ALTROVINO2006」。イタリアの有名な醸造コンサルタントさんのワインで、畑はビオディナミック(有機自然栽培)だそう。以前に何度か口にしたビオディナミックのワインは、しっくりくるものが少なかったのですが、こちらは今までの私の勝手なビオのイメージであるちょっと薬っぽい(?)クセもなく、飲みやすく、でもコクはあり、ざらっとしすぎないタンニンも好み。大満足。多色ドットのラベルもかなり好き。リピートワインの一つになりそうです。このワインはとあるソムリエさんのブログから見知って購入。感謝感謝。酔い酔いながらの調理も、生キズなく無事終了。作りながら飲むって楽し~い、翌日のビン捨ては大変だけど…
。
こちらはピエモンテのNOVELLO VALFIERI2008
ballareというよりも、ballettareなこのコ↓
2008-12-08
先日、鯖を一尾購入。買ってきたその日、1/2尾は生姜をきかせたみそ煮にして、パクリ。残りの1/2尾はその日のうちに塩でしめ、さらに酢でしめ、一晩寝かせた翌日に、鯖の棒寿司にしていただきました。「鯖の生き腐れ」などともいわれますが、内臓に含まれる豊富な酵素類が自分の腐敗に一役買ってしまうからだそうで…なんだかちょっと切ない気もします。
しめた鯖には、棒寿司にする直前にレモンで風味を加え、すしめしには、黄柚子の皮、大葉、そして煎った白胡麻をプラス。鮮度のいい鯖、最高です
。
2008-12-09
2008-12-10
太くてがっちりしたポロネギ、フランスの冬野菜。しっかりとした食感、あますぎないコク、美味しいですよね。鶏のブロードにじっくり浸し、仕上げにパルミジャーノ・レッジャーノをふりかけました。食べるスー プです。